酷似パッケージの顛末

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[風を感じ、ときを想う日記](645)7/4
酷似パッケージの顛末

 酷似問題について、なんらかの法的措置が取られていたはずだと思いインターネットで調べてみた。一方、両社に対してもメールで見解を聞いてみた。

 法的措置については、和解に至った次のような記録があった。…ハウス食品は、エスビー食品の「とろけるカレー」のパッケージデザインがハウスの「こくまろカレー」に酷似しているとして、不正競争防止法に基づいて東京地裁にデザインの使用差し止めを求めた訴訟で、エスビーと和解したと発表した。
和解は、.┘好咫爾錬卸酲?聞漾∈のデザインの商品を出荷しない▲魯Ε垢魯┘好咫爾新しく用いるデザインに異議を申し立てない の内容で、東京地裁の和解勧告を受け入れた。(2002,1,15 ハウスvsエスビー パッケージ酷似事件 東京地裁/和解)(引用:日本ユニ著作権センター 裁判の記録2002上)

 ハウスからの返事は…1996年に発売した当該製品のデザインについては、過去に相手側に申し入れし、現在は和解が成立している…というものだった。

 エスビーからの返事は…当該品は2001年2月に発売したが、パッケージは何度か変更しており、現在のものは2013年2月以降使用している…という自社製品の説明だけで相手方とのトラブルについては一切触れていない。

 双方の会社にとっては一件落着のようだが、酷似問題はいま現実に起きていることである。もう少し買う側のことも考えてもらえないものだろうか。