ファイナル・ラウンド

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[風を感じ、ときを想う日記](638)5/28
ファイナル・ラウンド

 昨日は、町内のゴルフコンペに参加するため富士の裾野まで出かけていった。この日のお天気は、一週間前の予報からずっと雨だった。そして前夜は豪雨だった。早めに床に着いたが、大きな雨音で夜半に起こされてしまった。

 霧雨の残る早朝、16人の猛者たちが指定の場所に集まった。ここからは、ゴルフ場差し回しの小型バスで現地に向かう。雨はすぐにも上がった。西湘バイパスに入ったころ、西の方から雲が切れ、青空までのぞくようになった。

 一番ホールの正面に大きな富士がデンと構えている。ティーグランド前方に配置された池には逆さ富士も輝いている。かくして、心配されたお天気はいい方に外れ、晴天の下でのファイナル・ラウンドとなった。

 ファイナル。まさに最終のラウンドである。23年間続いた白藤会ゴルフコンペは、45回目をもって最終回とすることになったのだ。高齢化によって参加者が減り、下限としていた16名がなかなか集まらなくなった。加えて、ゴルフ場の用意するバスパックツアーが廃止されることになった。

 この辺で立ち止まってみるのも悪くはないだろう。古くからのメンバーや幹事たちが集まり苦渋の決断を下した。

 同じような理由で、五十数回続いた同郷人のゴルフコンペも廃止になりそうだ。高齢者大国では、どこででも見られる一種の崩壊現象ではなかろうか。