2008-01-01から1年間の記事一覧

繰り上げ十三夜

[風を感じ、ときを想う日記](200)9/13 繰り上げ十三夜 あす9月14日は、旧暦では8月15日にあたる。十五夜、あるいは中秋の名月とよばれる日である。旧暦では、7月、8月、9月の3ヵ月間を秋としているが、その中間に位置する8月15日をと…

9,11

[風を感じ、ときを想う日記](199)9/11 9、11 民間航空機4機を乗っ取っての、米・同時多発テロから7年が経つ。 1機目が世界貿易センタービル北棟に突っ込んだのは、9月11日午前8時46分(米・東部時間)であった。続いて9時03分には、…

重陽の日

[風を感じ、ときを想う日記](198)9/9 重陽の日 古来より、中国や日本では、陽数(奇数)を縁起のいい数として扱ってきた。このため、3月3日や5月5日のように陽数の重なる日を節句としてお祝いした。一年に5回あることから、まとめて五節句とよ…

白露

[風を感じ、ときを想う日記](197)9/8 白露 昨日、9月7日と以降の半月間は、二十四節気でいう白露にあたる。秋分直前の四節気である。暑さ寒さも彼岸までというが、暑さを納める2週間となるはずである。白露は、「白く光っている露」という意味だそ…

生活機能評価

風を感じ、ときを想う日記(196)9/7 生活機能評価 「バスや電車で、1人で外出していますか?」、「階段を、手すりやかべをつたわらずに昇っていますか?」、「周りから『いつも同じ事を聞く』などの物忘れがあるといわれますか?」、「今日が何月何日…

サルスベリ

[エッセイ 218](新作) サルスベリ 小さなハチが家内を襲った。ある晴れた日、二階のベランダで布団を干しているときのことだ。ハチは、すぐそばまで伸びてきたサルスベリ(百日紅)にたかっていた。ミツバチを一回りスリムにしたような小さなものだった…

防災の日

[風を感じ、ときを想う日記](195)9/1 防災の日 大正12年(1923年)9月1日午前11時58分、関東地方を大地震が襲った。死者、行方不明者は10万人を超えたという。正確な人数は、142,800人とも105,000人だったともいわれている…

209日

[風を感じ、ときを想う日記](194)8/30 209日 雷を伴った豪雨は、床に就くころから激しくなり、今朝方まで続いた。もちろん夢うつつだったので、何十年に一度しか経験できないような雷雨が、この間ずっと続いていたかどうかは定かでない。 それで…

孫の来訪

[風を感じ、ときを想う日記](193)8/28 孫の来訪 小学生の孫2人が、この前の日曜日から3泊4日でわが家を訪ねてくれていた。先方のおじいちゃんおばあちゃん宅も含め、昨年の夏休みから恒例にしてくれている。親から離れ、子供たちだけで外泊でき…

北京五輪

[エッセイ 217](新作) 北京五輪 「ヨッシ、ヨッシ・・ヨッシャ―!」。最後の瞬間、宇津木元監督は解説者席でこう叫んだ。彼女は、解説者というより一人の日本人になっていた。 1回表、3者三振に終わったとき、とても歯が立ちそうにないと思った。とこ…

空振り

[風を感じ、ときを想う日記](192)8/24 空振り この週末の天気予報は、一週間前から傘マークがついたままになっていた。どうせ当たらないから、最終的には良い方に振れるだろうと期待していた。ところが、ただ的中しただけでなく、さらにそれに輪を…

処暑

[風を感じ、ときを想う日記](191)8/23 処暑 あれだけ暑い暑いといっていたのに、昨日から急に涼しくなってきた。今朝はさらに冷え込み、小雨まで降りだして半袖では寒いくらいである。 暦では、今日とこの2週間は二十四節気でいう処暑にあたる。そ…

クマゼミの北上

[風を感じ、ときを想う日記](190)8/21 クマゼミの北上 久しぶりに、近所でクマゼミの鳴き声を聞いた。一匹だけだったので迫力はイマイチであるが、「シャ、シャ、シャ、シャ、」というあのまくし立てるよう声はまぎれもなくクマゼミのものである。…

お盆

[エッセイ 68](既発表) お盆 8月13日からの4日間は月遅れのお盆にあたり、日本中がその行事でにぎわう。もとは、旧暦7月の13日を迎え盆、16日を送り盆といい、15日を中心としたこの4日間全体をお盆といった。新暦の今も、東京などごく一部の…

Uターン

[風を感じ、ときを想う日記](189)8/18 Uターン 精霊送りの日の夕方、関東地方の天候は非常に不安定だったという。そのため、航空管制がスムーズにいかず、羽田周辺の空は混雑が続いていた。出発時に4~50分も待機させられ、おまけに着陸時にも少…

100円ショップ

[エッセイ 216](新作) 100円ショップ いま愛用の、デジタルカメラを買ったときのことである。専用ケースは3千円近くもするので、代用品で間に合わせることにした。引き出しを探していると、香港のPホテルでお土産に買った高級チョコレートのきんち…

セミの脱皮

[風を感じ、ときを想う日記](188)8/8 セミの脱皮 「朝顔に つるべ取られて もらい水」。俳人、加賀千代女(1703~1775)が35歳のときに詠んだ句である。 朝、顔を洗おうと井戸端へ行ったら、朝顔の蔓が井戸のつるべに巻きついていた。花も…

音だけの花火

風を感じ、ときを想う日記(187)8/6 音だけの花火 昨日は夕方、江の島の花火大会を見にいく予定にしていた。昼近くになって、花火大会に使う作業船が曳航中に行方不明になったというニュースが流れてきた。花火大会は開催できるのだろうか。あちこち…

セミの少ない年

[風を感じ、ときを想う日記](186)8/5 セミの少ない年 昨夜、待望の雨がちょっぴり降った。といっても、ほんのお湿り程度で終わったようだ。今朝には、濡れていたはずのアスファルトもその痕跡すら残していない。 例年いま頃になると、わが家の庭木は…

通り雨

[風を感じ、ときを想う日記](185)7/28 通り雨 このところ、夕方のニュースは連日北関東の雷雨を伝えている。映像も、降雨量の数値も、ただの夕立ではない。先日は、熊谷で直径2センチを超えるヒョウまで降ったという。首都圏の水がめにあたるこの…

祇園祭

[エッセイ 215](新作) 祇園祭 32基ある山鉾のうち、29基が重要有形民俗文化財だという。先頭の長刀鉾や5番目に登場する函谷鉾は、重さ10トンにも達するそうだ。圧巻は「辻回し」という方向転換である。これらの”重量”文化財は自力では方向を変え…

たいしょ

[風を感じ、ときを想う日記](184)7/22 たいしょ 下駄の寸法は、7寸7分が一番おなじみだそうだ。雪の上を下駄で歩くと、二の字二の字の跡がつく。そんなわけで、7月22日は下駄の日だそうだ。全国木製はきもの業組合連合会という団体が、下駄の…

夏本番

[風を感じ、ときを想う日記](183)7/20 夏本番 昨日から「土用」に入った。明日は「海の日」、そして明後日は「大暑」にあたる。こう並べてみると、暦の上からも夏が本格的にやってきたことが理解できる。 今日も、朝からぎらぎら輝く太陽が照りつけ…

梅雨明け?

[風を感じ、ときを想う日記](182)7/18 梅雨明け? 関東では、例年なら7月の中旬は梅雨の末期に当たる。下手をすると集中豪雨に見舞われる時期である。ところが、今年は連日暑い日が続いている。梅雨というのにお湿りがほしいくらいである。この調…

ユリ

[エッセイ 214](新作) ユリ わが家の近辺では、もう一ヵ月近くもユリの花が咲いている。もちろん、同じ茎に同じ花が咲きつづけているわけではない。花の色や形はもとより、大きさや咲いている場所も少しずつ変わってきている。 毎年、季節になると新聞…

パソコンのトラブル

[風を感じ、ときを想う日記](181)7/12 パソコンのトラブル 私の、いままで使ってきたパソコンがついにダウンした。スイッチを入れると、開きかけるが途中で止まってしまう。どうしても完全に使えるところまで行き着くことができないのだ。まったく…

雨の七夕

[風を感じ、ときを想う日記](180)7/7 雨の七夕 本来の七夕の日なのに、さすがに空いていた。雨、月曜日、それも10時になったばかりのいわば早朝の時間帯である。露店など、まだ準備中であった。 昨年に続き、今年も平塚の七夕見物に出かけた。洞爺湖…

独立記念日

[風を感じ、ときを想う日記](179)7/4 独立記念日 イギリスの植民地であったアメリカは、1776年の今日独立を果たした。独立宣言は、ペンシルベニア州の議事堂で行われた。そこに、独立に参加した13の州の代表が集まり、独立宣言に署名したという…

湖水地方

[エッセイ 102](既発表 3年前の作品) 湖水地方 わが家のリビングルームには、ピーターラビットの縫いぐるみが2体飾られている。スカイブルーのチョッキを着て、人参を手にしたあの野ウサギである。いずれも、ある信託銀行で預金したときにもらったも…

ロンドン

[エッセイ 100](既発表 3年前の作品) ロンドン 私がまだ、若手といわれていたころの東京・丸の内がこんなふうであった。一つひとつのビルがみな大きくて風格があり重量感に満ちていた。手間とお金がかかっていそうで、庶民には威圧感さえ感じさせた。…