空振り

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[風を感じ、ときを想う日記](192)8/24
空振り

 この週末の天気予報は、一週間前から傘マークがついたままになっていた。どうせ当たらないから、最終的には良い方に振れるだろうと期待していた。ところが、ただ的中しただけでなく、さらにそれに輪をかけて悪い方に傾いてしまった。

 土曜日の昼過ぎ、わが家を出るころになって空はいっそう暗くなってきた。厚木から東名に入るころには小雨が降り出した。途中から雨脚も強まり、御殿場で降りるころには大雨になっていた。こうなったらどんどん降って、明日の朝までには上がってほしい。そう念じつつ、渋滞の中を山名湖へと進んだ。

 その保養所は、私が長年務めた会社の健保組合が運営している施設である。建物はこぎれいで、温泉旅館なみの料理が自慢である。部屋に戻ってからも話は尽きなかったが、翌日のナイスプレーを期して早目に床に就くことにした。

 雨音は一晩中続いていた。これだけ降れば朝には上がるだろう。そんな期待もむなしく、6時前の天気予報は大雨が続くと予報していた。それも、雷を伴いながら夕方に向けていっそう激しくなるというものであった。早朝に東京の自宅を出るメンバーもいる。中止の決断は早くしなければならない。

 涼しい高原での泊まりがけのゴルフはあえなく潰えてしまった。自宅に向かう失意のフロントガラスを、大粒の雨が容赦なくたたき続けた。