通り雨

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[風を感じ、ときを想う日記](185)7/28
通り雨

 このところ、夕方のニュースは連日北関東の雷雨を伝えている。映像も、降雨量の数値も、ただの夕立ではない。先日は、熊谷で直径2センチを超えるヒョウまで降ったという。首都圏の水がめにあたるこの地域に、これだけの雨が降れば、もう水不足の心配はないだろう。
 
 それに引きかえ神奈川の南部には、もう半月も雨らしい雨が降っていない。庭木はしおれ、芝生はよれよれになっている。雑草などほとんど生えてこない。ジョロで少しばかり濡らしてやっても、すぐ元の情けない姿に戻ってしまう。
 
 本格的な水やりをしようと思うが、朝の天気予報はきまって夕立があるようなことをいう。散水の後に降られたのでは、がっかりするだけなので手控えていると、結局空振りに終わる。猛暑の中、それが2週間近くも続いている。
 
 今日こそはと、今年初めてビニールホースを引っ張り出し、納得のいくまで水をやった。木々も生気を取り戻し、芝はみずみずしい緑に変わった。これだけやっておけば一週間くらいは持つだろう。
 
 満足感いっぱいに、久しぶりにこうしてブログの原稿を書きはじめた。ふと、気配を感じて外をみると、大粒の雨が落ちていた。無意識のうちに、ただの通り雨であることを祈っていた。