ハス池

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[風を感じ、ときを想う日記](912)7/20
ハス池

 梅雨の合間を縫って、やっとハスの花の見物に出かけることができた。7月早々には行ってみたいと思っていたが、これだけ天候が不順だとチャンスを作るのに苦労する。比較的お天気のいいときはなにがしか雑用がある。反対に、なにも予定のないときは雨が降っている。といった具合である。

 市内には、名前の通ったハスの池が二つ並んである。最初に、「誠蓮=まことはす」と呼ばれるピンクの花の咲く方に行ってみた。間に合った。花の数は少なくなっていたが、観賞には十分耐えられる状況だった。緑色の葉っぱの間から顔を出しているピンクの花は、数が少ない分逆に美しさが際立っていた。

 次に、そのすぐ近くにある「舞妃蓮=まいひれん」と呼ばれる白い花の咲く池に足を向けてみた。花は終わり、ジョロの口の形をした花托が林立していた。僅かに花びらが残っていたのは、たったの3本だけだった。それも散る寸前だった。こちらの池は、戦い終わった戦場のような風情を漂わせていた。

 それでも、一緒に行った家内には、子供のころあのハスの実を食べたことがあるという話をした。「花はなくても、話に花を咲かせることはできるし、実のある話もできる」ということだろうか。

 帰途、新林公園というところに立ち寄り、ハンゲショウ半夏生)の様子を見てきた。こちらは、例年どおり半分だけきれいに色づいていた。