二宮のハナショウブ

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[風を感じ、ときを想う日記](908)6/22
二宮のハナショウブ

 梅雨の合間を縫って、二宮のせせらぎ公園ハナショウブを見に行った。少し時期を過ぎたようでもあったが、それでも季節の花を存分に楽しむことができた。紫、白、さらには両者の混ざり合ったもの、それもブルーに近いものからピンクがかったものまで、様々な色の花を存分に楽しむことができた。

 ここは、山あいのどん詰まりのようなところ、俗に谷戸と呼ばれるような場所である。おそらく、元は田圃ではなかったろうか。稲作が厳しくなり、一旦は耕作放棄地になったところかもしれない。その分、自然に満ちあふれ、水辺に咲く花を楽しむにはもってこいの場所である。

 山裾には小径が整備されていて、木陰をぶらぶらしながら花を楽しむことができる。その一方、中央部にも木道が通され、花たちのど真ん中でその美しい姿を楽しむことができる。その、木で作られたジグザグの遊歩道は、両脇から迫る緑の木々ともよく調和し、見応えのある景観を演出していた。

 いずれがアヤメかカキツバタという慣用句があるが、アヤメはとっくに終わり、いまはハナショウブが主役である。土手には、それと競うようにアジサイも咲きほこっている。また、そばの小さな池には、ハスの花も咲き始めた。

 あと旬日もすれば、雑節の半夏生(はんげしょう)を迎える。そういえば、この公園の片隅でも、ハンゲショウが葉っぱの半分に化粧を始めていた。