ハスの花

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[風を感じ、ときを想う日記](972)7/2

ハスの花


 この時期、梅雨前線が南岸に停滞するので、青天に恵まれる日などめったにやってこない。そんなおり、7月の第一木曜日は貴重な晴れになると早くからいわれていた。予報どおり、朝からきれいな青空が広がった。


 その一方、7月の声を聞くとハスの花のことが頭をよぎる。この日しかない。朝食を済ませると、早々に出かけることにした。このところ、NHKの朝ドラは再放送しかやっていないので、後ろ髪を引かれるものなどどこにもない。


 この近辺の蓮池は、市の南部、鵠沼と呼ばれる地域にある。学校の運動場くらいの広さの蓮池が、少し距離を置いて東西に二つ並んでいる。東側の池には白い舞妃蓮(まいひれん)、西側の池にはピンクの誠蓮(まことはす)と呼ばれる種類のものが植わっている。開花は白が早く、ピンクが遅れてやってくる。


 現地に行ってみると、白い方は少々盛りを過ぎていた。ピンクはまだこれからというところだった。同時に咲いてくれると助かるが、タイミングを逃すと取り返しがつかないことになる。その点、両方がずれて咲いてくれれば、チャンスは二度あり、楽しめる期間も長くなるというものだ。


 今回は、両方の狭間ながら、とにもかくにも白とピンクの両方の花を楽しむことができた。お盆が近づいてきたせいだろうか、花そのものがそうなのだろうか、今日はいつもとは違う感慨に浸ることができた。