ハスとハンゲショウ

[風を感じ、ときを想う日記](1195)6/23

ハスとハンゲショウ

 

 梅雨の中休みをチャンスとみて、ハスの花の見物に出かけることにした。市内には、海側の鵠沼に東西二つ並んだ小さなハスの池がある。東側は第一蓮池と呼ばれ、舞妃蓮という白い花を付ける蓮が植えられている。西側の第二蓮池といわれる方には、誠蓮という紅色の花を咲かせる蓮が生い茂っている。

 

 今日見てきたかぎりでは、第一の白い方は満開だが、第二はとびとびに数輪のピンクの花が咲いているだけだった。後者は1~2週間早かったらしく、見ごろは7月に入ってからのようだ。それにしても、第一の舞妃蓮は見事で、大きな白い花々が池いっぱいに美しさを競いあっていた。ただ、個々の花房については、やはり第二の誠蓮の方が見応えがあるので、むしろこれからが楽しみである。

 

 帰りに市の中心部に近い新林公園に寄ってみた。この時期、この園内ではハンゲショウの景観が楽しめるためだ。緑の葉っぱの半分が白くなっていて、まるで半分だけ化粧しているように見えることから、半化粧と呼ばれるようになったといわれている。公園奥の、谷間の湿地帯に今を盛りと生い茂っていた。

 

 そのハンゲショウは、半夏生と書いて七十二候や雑節の7月上旬を表わす言葉として使われる。ただ、興味深いのは、雑節ではその通りハンゲショウと読むのに対し、七十二候では「ハンゲショウズ」と読まれることだ。それはともかく、梅雨の合間には外に出て、これからも積極的に自然を楽しみたいと思っている。