朝からご機嫌な酔芙蓉

f:id:yf-fujiwara:20210819104854j:plain

f:id:yf-fujiwara:20210819105018j:plain

f:id:yf-fujiwara:20210819105122j:plain
[風を感じ、ときを想う日記](1056)8/19

朝からご機嫌な酔芙蓉

 

 この時期、花の種類は春に比べるとずっと少なくなる。そんななか、比較的華やかなのが木に咲く芙蓉である。実は、「芙蓉」とはもともと蓮(ハス)の花のことを指すようだ。そこで、それと区別する必要がある場合は、頭に木を付け「木芙蓉(モクフヨウ)」と呼ぶようだ。

 

 そしてもう一つ、花の時期は多少ずれるが、芙蓉は木槿ムクゲ)ともよく似ている。しかし、両者の違いは雌しべを見ればすぐに分かる。ムクゲはまっすぐ伸びているが、芙蓉の雌しべは多少湾曲しており先が5つに分かれている。

 

 ところで、本題の芙蓉だが、花は普通5弁であるのに対し、酔芙蓉と呼ばれる花は八重咲きである。しかも、朝咲き出しときは白い色をしているが、時間の経過とともに色づき、夕方にはすっかりピンクになる。あたかも酔っ払ったようになることから、芙蓉の頭に酔がつけられた。

 

 ところが、今朝写真に撮ってきた2種類の八重咲きの芙蓉は、片方は白いがもう一方は朝からきれいなピンクをしている。違う種類なのか、突然変異によるものなのか、調べて見たがよく分からない。しかし、夕方酔っ払って色づく花より、朝から色づいている方が色そのものは間違いなくきれいである。

 

 そこで、とりあえず「朝からご機嫌な酔芙蓉」と名付けておくことにした。