セミの少ない年

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[風を感じ、ときを想う日記](186)8/5
セミの少ない年

 昨夜、待望の雨がちょっぴり降った。といっても、ほんのお湿り程度で終わったようだ。今朝には、濡れていたはずのアスファルトもその痕跡すら残していない。

 例年いま頃になると、わが家の庭木はセミの抜け殻でいっぱいになる。ほとんどがアブラゼミのものである。木だけでなく、家の壁やフェンスなどにもたくさんしがみついている。

 ところが、今年はほとんど目にすることができない。あちこち探し回って、やっと1個22個見つけられる程度である。こんなに少なかった夏は過去に記憶がない。自然の摂理にばらつきがあるのは当然としても、ちょっと極端で気になる現象である。

 アメリカには、17年に1度だけセミが大発生する町があるという。その夏産み付けられた卵は、17年後に地上に姿を現す。あとの16年間はセミの姿を見かけることはないという。この種のセミは、寿命が17年と決まっていて例外はまったくないということのようだ。

 セミの寿命は、種類ごとにはっきりと決まっており、例外はないのだろうか。もしそうだとすれば、今年のような極端な現象があとに尾を引くことのないよう切に祈りたいものである。