2007-01-01から1年間の記事一覧

雷神

[風を感じ、ときを想う日記](96)6/14 雷神 先日、「雷雨の中のゴルフ」というエッセイをブログに投稿したら、神職の友人が雷神についてのレポートを送ってくれた。関連する専門書3冊を読破した上でまとめたものだそうだ。大変興味深い記事なので、…

雷雨の中のゴルフ

[エッセイ 172] (新作) 雷雨の中のゴルフ 最近、よく雷三日という言葉を耳にする。一度大気が不安定になると、それが3日くらい続くということである。単にお天気が悪いというだけでなく、落雷や突風あるいはヒョウなどを伴うことが多い。 今回も、前週…

戦艦 陸奥

[風を感じ、ときを想う日記](95)6/8 戦艦 陸奥 ある日、自宅そばの砂浜に大きな鯛がたくさん流れ着いた。近所の人はみな拾っていたが、母はえたいが知れないので拾ってくるなと厳しくとがめた。太平洋戦争の最中、私がまだ4歳半のころの話である。 …

介護事業

[風を感じ、ときを想う日記](94)6/7 介護事業 厚生労働省は、コムスンが介護事業所の指定を不正な手段で申請したとして、都道府県に対し2011年12月までに新規の指定や更新をしないよう通知した。 一方、螢灰爛好鵑凌堂饉劼任△觧?然会社、グッド…

白神山地

[エッセイ 171](新作) 白神山地 そのブナの原生林には、40個もの小さな沼が点在している。総称して十二湖と呼ばれる。中央にそびえる崩山(くずれやま)の頂上から、12個の沼が見られたことからそう名づけられたそうだ。 ブナの原生林は、それぞれ…

大自然満喫の旅

[風を感じ、ときを想う日記](93)5/31 大自然満喫の旅 昨日までの3日間、本州北端の大自然を満喫するツアーに参加した。この3日間、空は透きとおり、暑くもなく寒くもなく、風も穏やかであった。 燃えるような若葉に囲まれ、大自然を心いくまで満喫…

初鰹

[エッセイ 170](新作) 初鰹 JR駅前の商業ビル地階に、たいそう繁盛している魚屋がある。安くて新鮮なのが売り物である。その店で、活きのいいカツオの切り身を二作(さく)買ってきた。二作で500グラムもあるので、一つは冷蔵庫に保管し、あとの一…

昭和のニュータウン

[風を感じ、ときを想う日記](92)5/23 昭和のニュータウン 昨日、所用があって近所の郵便局に出向いた。ついでにと、そこから5分ほどの住宅公団の団地を一回りしてみた。普段から欠かさないよう心がけているウォーキングの代わりである。 そこは、新…

小満

[風を感じ、ときを想う日記](91)5/21 小満 今日、5月21日は小満(しょうまん)である。 万物、しだいに成長して天地に満ちはじめる。麦の穂が色づきだす。蚕が桑の葉を食べはじめる。紅花が、いまを盛りと咲き誇る。五月晴れに恵まれた今日は、暦…

害虫(銃)掃討作戦

[風を感じ、ときを想う日記](90)5/19 害虫(銃)掃討作戦 半袖でも過ごせるような季節になると、木についた虫たちの活動も一段と活発になる。 玄関脇にあるモッコクの新芽は、寄せ集められて茶色い幼虫のゆりかごにされてしまった。垣根のサザンカで…

大船植物園

[エッセイ 169](新作) 大船植物園 近所でも、あちこちでバラの競演が始まった。赤あり黄ありピンクありと、実にきれいで豪勢である。咲き出したばかりの花には勢いがあり、しかも初々しくみずみずしい。これだけの花がまとまって咲いているとしたら、も…

メイスト-ム

[風を感じ、ときを想う日記](89)5/10 メイストーム きょうの午後から夜中にかけて、関東地方は5月の嵐に襲われるということであった。大雨、落雷、突風、そしてヒョウまで予想されるという。雷をことのほか怖がる愛犬とともに、しっかりと身構えて…

鯉たちの恋の季節

[風を感じ、ときを想う日記](88)5/6 鯉たちの恋の季節 薫風に誘われ、いつもの引地川親水公園に出かけてみた。この川も、多くの河川と同じように両岸は石垣でがっちりと固められている。しかし、公園部分の一部、片側約1キロは遊歩道からゆるやかな…

鯉のぼり

[エッセイ 168](新作) 鯉のぼり この季節、車で遠出をすると、河原や谷間にたくさんの鯉のぼりが吊るされているのを見かける。家庭で使われなくなったものを持ち寄り、もう一花咲かせようという地域興しをかねたイベントである。 そのなかでも、最も数…

八十八夜

[風を感じ、ときを想う日記](87)5/3 八十八夜 昨日は八十八夜。ついこの間、節分の豆まきをしたように思うが、あれから3箇月近くが経っていたのだ。八十八夜の別れ霜、という言い伝えがある。これから先、霜の降る心配はほとんどない。霜害にあわな…

松坂と井川

[風を感じ、ときを想う日記](86)4/30 松坂と井川 ゴールデンウィークの前半は、一足早く五月晴れをたんのうできた。海の向こうのニューヨークにも、これほどの好天があるのだろうか。そんな素晴らしいお天気に恵まれたのに、おととい、きのうと、つ…

梵鐘

[エッセイ 167] (新作) 梵鐘 雑木林の中に、無人の神社がぽつんと建っている。私の好んで出かける散歩道の途中である。鳥居の脇には鐘楼があり、昭和29年奉納と刻まれた立派な梵鐘が吊り下げられている。金属類の盗難が相次いでいる時だけに、悪いや…

洞爺湖

[風を感じ、ときを想う日記](85)4/24 洞爺湖 展望台からの透きとおった眺望は、長距離ドライブの疲れを一気に吹き飛ばしてくれた。正面、湖のど真ん中には中島が、右斜め前方には温泉街と有珠山が、そして右手丘の上には高級ホテルが鎮座していた。…

[風を感じ、ときを想う日記](84)4/22 旬 わが家の朝食は、トーストと牛乳、それに自家製の梅ジャムを入れたヨーグルトと果物少々というのが普通である。果物は、冬場はリンゴ、暖かくなってからはトマトにすることが多い。 今年も、昨秋からの惰性の…

母の骨折

[エッセイ 166](新作) 母の骨折 とんぼ返りとはこういうことをいうのだろうか。郷里の福祉施設でお世話になっている母を見舞い、5日ぶりに安堵の帰宅をした。その4日後、母が大腿骨を骨折したという知らせが入った。一番心配していたことが起こってし…

ウグイス

[エッセイ 165](新作) ウグイス 今朝も、夜明けとともにウグイスが透きとおった声で鳴きはじめた。二階では、家内が琴の稽古に精を出している。彼女がいま取り組んでいる曲は、宮城道雄の代表作の一つ「初鴬」である。 先週までは、選挙カーのウグイス…

「お久しぶり」

[風を感じ、ときを想う日記](83)4/6 「お久しぶり」 お正月以来、久しぶりに実家に帰った。母は近くの福祉施設でお世話になっている。できることなら、もう少し間隔を詰めて帰省するのが孝行であろう。しかし、今回は大阪についでがあった。大阪なら…

雷雨のち?

[風を感じ、ときを想う日記](82)3/31 雷雨のち? 「その日」の天気予報は、一週間前からかなり気にしていた。最初は曇りの予報であった。少し近づいたころ、小さな傘マークがついた。その傘は日に日に大きくなり、前日の予報では雨のち曇りと変わっ…

ピアノ教室の発表会

[エッセイ 164](新作) ピアノ教室の発表会 県内に住む娘には2人の子供がいる。上がお姉ちゃんで、春休みが明ければ小学校5年生になる。下は男の子で、今度2年生なる。 1ヵ月近く前、その男の子から電話があった。横浜の「みなとみらいホール」でピ…

さくら咲く

[風を感じ、ときを想う日記](81)3/28 さくら咲く わが家の近くでも、ついにソメイヨシノが開いた。さくらに、長々とした文章は似合わない。ウェブで検索したさくらの花言葉を紹介しよう。 ☆優美な女性 ☆精神美 ☆優れた美人 ☆高尚 ☆心の美しさ etc 和…

春場所

[風を感じ、ときを想う日記](80)3/26 春場所 5割8分7厘。この数字、なんだか分かりますか?最近やたら流されているNHKのCMではない。75戦して44勝。春場所、5人の大関の平均勝率である。 むかし、「クンロク大関」といって、9勝しかあ…

集積と過疎

[風を感じ、ときを想う日記](79)3/25 集積と過疎 また一つ、六本木に名所が誕生した。「東京ミッドタウン」という。防衛庁の跡地を中心に再開発されたニュータウンである。メインのビルは、54階建て、248メートルのミッドタウンタワーと呼ばれ…

オルセー美術館展

[エッセイ 163](新作) オルセー美術館展 人に、なんと強い印象を与える絵だろう。黒ずくめの、若い女性の肖像画である。顔は、気品に満ちた理知的な女子大生にみえる。帽子は黒、リボンや衣服も黒でまとめられている。わずかに、襟元にのぞく白とスミレ…

さくら減速

[風を感じ、ときを想う日記](78)3/15 さくら減速 発表どおりなら、いまごろすでに咲いていたはずだ。ところが、蕾はまだ固く、あと一週間近くはかかりそうだという。ソメイヨシノの、静岡近辺の開花予想が大幅に修正された。 ニュースでは、今年の開…

ど根性根

[風を感じ、ときを想う日記](77)3/12 ど根性根 わが家の敷地内にある汚水桝が溢れ出した。桝の蓋を開けてみると、中は汚水でいっぱいだった。太い針金を見つけて、排水管の方向につついてみたがなかなかうまくいかない。 それでも、詰まりそうな場所…