小満

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[風を感じ、ときを想う日記](91)5/21
小満

 今日、5月21日は小満(しょうまん)である。

 万物、しだいに成長して天地に満ちはじめる。麦の穂が色づきだす。蚕が桑の葉を食べはじめる。紅花が、いまを盛りと咲き誇る。五月晴れに恵まれた今日は、暦の言葉を借りるとそんな季節にあたる。
 
 二十四節気では、太陽黄経60度の今日と、芒種(ぼうしゅ)までの半月間を小満という。万物しだいに成長し、そこそこの大きさに達するころである。日の昇りぐあいや月の満ちぐあい、あるいは生きものの成長の度合いでいうと7分から8分目といったところであろうか。頂点を間近に、もっとも勢いのあるころである。

 二十四節気には、小暑大暑小雪・大雪、小寒大寒、など小と大が対応した名前が3対ある。ところが、小満だけはそれに対応すべき大満という名前が見当たらない。どうやら、満つれば欠けるということを嫌ったのではなかろうか。

 万事、極まれば、その先には落ち目が待っている。いつまでも、発展途上でいたいものだ。