春場所

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[風を感じ、ときを想う日記](80)3/26
春場所

 5割8分7厘。この数字、なんだか分かりますか?最近やたら流されているNHKのCMではない。75戦して44勝。春場所、5人の大関の平均勝率である。

 むかし、「クンロク大関」といって、9勝しかあげられない弱い大関のことをこのように揶揄していたことがある。5割8分7厘はそのクンロクにすら届かない惨めな数字である。それも、優勝した白鵬の13勝を入れての数字である。

 あとの4人の数字は、8-7、8-7、8-7、そして7-8である。7-8は千代大海の10度目のカドバンに直面した数字である。

 それにしても、優勝のかかった本割で、大の横綱がはたきこみに出るとはいささか興ざめである。ただ、その相手がすぐそれをやりたがる千代大海であったのが面白いといえばそういえなくもない。

 皮肉なことに、その大横綱が今度は優勝決定戦で同じ負け方をしてしまった。因果応報、あとには苦笑しか残らなかった。

 そうした中、最近売り出し中の若手二人が、いずれも11勝を上げて敢闘賞と殊勲賞を手のしたのは大きな救いであった。