2013-01-01から1年間の記事一覧

トマトの直売

[風を感じ、ときを想う日記](570)5/4 トマトの直売 毎年、このシーズンになると、ハウス栽培のトマトが現場で直売される。住宅街から大きく外れた野中の一軒家ならぬ畑中の一軒ハウスの中である。散歩がてらとはとてもいかないので、車で向かうこと…

藤の簾

[風を感じ、ときを想う日記](569)4/28 藤の簾 2年前、このブログに藤のことを書いた。5月9日のことである。「・・その藤に出会った途端、鳥羽一郎さんの名曲『兄弟船』の三番に出てくる“雪の簾”を連想した。棚にぶら下がった藤の花は、房ではな…

吉野山の花見

[エッセイ 368] 吉野山の花見 歳のせいだろうか、最近は国内旅行でもパックツアーを利用することが多い。しかし、吉野山の花見となると、それではリスクが大きすぎる。下手をすると、傘を差しながらの葉ざくら見物、などということになりかねない。どうし…

高齢者の集い二題

[風を感じ、ときを想う日記](568)4/22 高齢者の集い二題 先日、ある高齢者向けの広報紙に次のようなことを書いた。「人は、歳とともに蓄えた知識や経験、果ては体力まで吐き出してしまうのが普通です。私たちの生活も、減る一方の乾電池型から、使…

吉野山への旅こぼれ話

[風を感じ、ときを想う日記](567)4/15 吉野山への旅こぼれ話 この週はお天気が安定していると聞いていたのに、寒気団が南下してきたとかで空模様はあやしくなり寒ささえ感じられた。なんと、吉野山花見ルートの一番奥、義経が隠れていたという“かく…

吉野山への旅

[風を感じ、ときを想う日記](566)4/12 吉野山への旅 週半ば、奈良県吉野山の桜見物に出かけた。最近は、旅行社のツアーを利用することが多いが、今回は自分で組み立てることにした。目的が花見なので、開花時期の見極めと天候が旅の印象を大きく左…

四月の光

[風を感じ、ときを想う日記](565)4/9 四月の光 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。なお、年度も改まったので、この項のタイトルは今月から「○月の光」とする。 ◇ ◇ ◇ 4月は、子供たちにとっては新学年、一般社…

葉さくら祭り

[風を感じ、ときを想う日記](564)4/7 葉さくら祭り 近くの老人センターで、春の祭典“さくら祭”が行われていた。取り立てて予定もないので家内と出かけてみることにした。普段活動している各種サークルの発表会のようなものだった。模擬店や作品の即…

早すぎる花見

[風を感じ、ときを想う日記](563)3/24 早すぎる花見 仲日こそ過ぎたが、昨日の土曜日はまだ彼岸の内だった。暑さ寒さもなんとかまでというが、やっとその寒さから抜け出したと思ったら、彼岸が終わらないうちに花見シーズンに突入してしまった。 4…

フランス製ミュージカル

[エッセイ 367] フランス製ミュージカル フランス製のミュージカルを、新装なった渋谷ヒカリエで観た。題名は「ノートルダム・ド・パリ」、ヴィクトル・ユーゴの同名の小説が元になっている。1998年以来世界十数カ国で上演されてきたが日本へは初上陸…

三月の風

[風を感じ、ときを想う日記](562)3/14 三月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ◇ ◇ ◇ この時節、女の子のいるご家庭なら、お雛さまがにぎやかに飾られることでしょう。その雛まつりのすぐ後には、啓蟄と呼…

ある日の優先席

[エッセイ 366] ある日の優先席 日曜日の午前、湘南台で小田急の快速急行新宿行きに乗った。乗車位置は、10両編成の先頭車両、4番目の扉だった。その扉の後ろ側はすべてが優先席だった。休日のこの時間帯、先頭車両はいつもガラガラだが、この日も優先…

三つの春

[風を感じ、ときを想う日記](561)3/8 三つの春 南関東では、染井吉野が3月中に満開を迎えるという。ここ数日の温かさで、桜の開花予想も前の方にぐっと繰り上げられたようだ。そういえば、わが家の遅咲きの豊後梅も一気に開いてきた。梅のたぐいで…

ひな祭り杯

[風を感じ、ときを想う日記](560)3/4 ひな祭り杯 もうすぐ啓蟄、と聞いただけで身体の奥底で眠っていたゴルフの虫が騒ぎだした。寒い中、無理して怪我でもしたらつまらない。そう思い、すっかり冬休みと決め込んでいたが、さすがに春を待ちきれなく…

二年ぶりの春一番

[風を感じ、ときを想う日記](559)3/2 二年ぶりの春一番 今年は、3月の声を聞くと同時に、春一番の大風に見舞われた。春は風が強いものだと思いこんでいたがなんと2年ぶりだそうだ。それにしても、春一番とは言い得て妙である。決して歓迎される現…

たちばな会’13

[風を感じ、ときを想う日記](558)2/24 たちばな会 ’13 昨日は、たちばな会と呼ばれる集まりに参加した。今は一つになったが、会の名前に由来する橘町という町は、合併前はわがふる里の隣町だった。しかし、私の高校の母校はその地域にあったので…

花粉症の季節

[風を感じ、ときを想う日記](557)2/23 花粉症の季節 今年は、花粉がたくさん飛ぶだろうと早くからいわれていた。そんな報道に背中を押され、今年は2月早々から薬を飲み始めた。そのおかげだろうか、中旬に入っても花粉症の症状は全く現れてこなか…

Pen-Tax

[エッセイ 365] Pen-Tax 今年も所得税の確定申告の季節がやってきた。税務署の窓口での受付けは2月18日からだが、e-Taxと呼ばれるインターネットによる申告の受付けはすでに1月15日から始まっている。 先週、そのe-Taxによる申告作業に取り組んだ。…

二月の身近な花

[風を感じ、ときを想う日記](556)2/11 二月の身近な花 いま、近所で目にできる花といえば、ロウバイ、マンサク、ツバキそれにウメくらいであろう。これらは、いずれも歳が改まってから現れたものだが、二年越しに咲き続けているものとしてはサザン…

二月の風

[風を感じ、ときを想う日記](555)2/6 二月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ◇ ◇ ◇ 3日は節分、冬と春を分ける節目の日にあたります。そして4日は立春、待ちに待った春の訪れを告げる日です。 これから…

遊行寺の豆まき

[風を感じ、ときを想う日記](554)2/3 遊行寺の豆まき 時宗の総本山、遊行寺は、自宅から徒歩30分あまりのところにある。そこに着いたのは、昼過ぎの1時20分ごろだった。案内では1時からとなっているが、本堂内で一連のセレモニーが行われ、実…

蝋梅

[風を感じ、ときを想う日記](553)2/1 蝋梅 正月明けに実家に帰った。庭では、蝋梅が黄色い花をつけ始めるところだった。隣の家に挨拶に行ったら、こちらはすでに七分咲きになっていた。毎年のことだが、隣家の方がひと足早い。すぐ隣なのに、土壌や…

七福神めぐり’13

[風を感じ、ときを想う日記](552)1/28 七福神めぐり’13 期限ぎりぎりになってしまった今日、七福神めぐりのスタンプラリーに出かけた。市内にある8カ所の神様を1日で一気にまわった。自宅から比較的近い6カ所は午前中に徒歩で、遠方の2カ所は昼…

二股初詣

[エッセイ 364] 二股初詣 老々男女三十数名を乗せたバスは、早朝に町内を出発した。東名から新東名に入ると、バスは急にスピードを落とした。運転手が、青い空に浮かぶ真っ白な富士山を、乗客に堪能させようと気をきかせたのだろうか。いや、新設計の緩や…

一月の風

[風を感じ、ときを想う日記](551)1/22 一月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ◇ ◇ ◇ 初日の出に向かうと、その神々しさから体内に新しいエネルギーが湧き出してくるようです。しかし、その機会からは年々…

週末の四日間

[風を感じ、ときを想う日記](550)1/21 週末の四日間 週の後半になると、スケジュールが混みあうことが多い。そのため、事前準備や後始末にも手をとられ、ブログの投稿も思うようにはいかない。 先週の木曜日は、町内の高齢者仲間で初詣のバスツアー…

巳年

[エッセイ 363] 巳年 紀元前、古代中国に数字はまだ存在していなかった。その一方、文明の発達とともに、物事の順番を表す記号の必要性が高まっていた。そこで編み出されたのが、十二支ならびに十干と呼ばれる序数である。十二支の子・丑・寅・卯・・の記…

家族そろっての帰省

[風を感じ、ときを想う日記](549)1/10 家族そろっての帰省 お正月三が日の明けた4日に山口県に帰省した。母の三回忌に合わせるためだ。子供2人と孫1人も同行してくれた。昨年12月半ばに、1日4便の全日空・東京―岩国便が開設され、実家はぐん…

穏やかなお正月

[風を感じ、ときを想う日記](548)1/3 穏やかなお正月 今年のお正月は自宅でゆっくり過ごすことにした。永年、実家でお正月を迎えていたが、一昨年の七草の日に母が旅立って以来その意味がなくなった。今年も、三が日が明けてから帰省し、ご先祖様に…