二年ぶりの春一番

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[風を感じ、ときを想う日記](559)3/2
二年ぶりの春一番

 今年は、3月の声を聞くと同時に、春一番の大風に見舞われた。春は風が強いものだと思いこんでいたがなんと2年ぶりだそうだ。それにしても、春一番とは言い得て妙である。決して歓迎される現象ではないが、新しい季節がやってきたことを語感もろともずばりといいあらわしている。

 この季節に吹く強風をそう呼ぶようになったのは、ある海難事故がきっかけである。その話はまたの機会に譲るとして、この呼び名にはちゃんと定義がある。)務て察東北、沖縄を除くその他の地域内であること。⇔春から春分までの45日間の期間内であること。I?が8メートル以上であること。

 そういえば、3月は古くから弥生とも呼ばれている。弥生の弥は「いや」と発音し、「いよいよ」とか「ますます」を意味する。弥生の生は「おい」と発音し、「生い茂る」を意味するそうだ。草木がだんだん芽吹いていく月であることから弥生といわれるようになったという。

 ついでだから、Marchについても考えてみた。語源は古代ローマの軍神「Mars」にあるようだ。古代ローマの暦では1年は3月から始まるが、この月は軍事行動の始まるときでもあったそうだ。そんなことから、その月の名前も、そこから始まる行進・行軍もmarchと呼ばれるようになったという。マーチの曲に乗ってどんどん前に進むイメージは、いかにも春3月という感じがする。