三月の風

[風を感じ、ときを想う日記](1176)3/6

三月の風

 

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 

 ・・・6日は二十四節気でいう「啓蟄」にあたります。ものの本には、土の中で冬ごもりしていた虫たちが這い出してくるころ、フキノトウの花が咲き出すころなどと説明されています。そしてこの時期には、春一番と呼ばれる強い南風が吹くことでもよく知られています。

 

 たしかに、こう温かくなると、虫だって穴の中にジッとしていられるはずはありません。鳥たちだってそうです。メジロがペアで、ツバキの花のまわりを楽しそうに飛び回っています。スーパーには野草の新芽が並べられ、新鮮な強い香りを漂わせています。

 

 それはともかく、このころは空気が乾燥し強風が吹き荒れて、山火事の頻発する季節でもあります。「春一番」に備えて、火の元には十分に注意しましょう。・・・

 

 この「○月の風」というシリーズは、本号をもって終了となる。ゆうゆう通信の発行母体である町内の老人クラブ「ゆうゆうクラブ」が、この3月をもって解散となるためだ。11年前にこの小文を担当するようになって132号目(月1回×12ヵ月×11年)にあたる。

 

 ゆうゆうクラブの解散は、所属メンバーが高齢化のために急激に減って、会の活動が立ちいかなくなったためである。今後は、町内自治会の一部門として、細々ながら活動を続けていく予定となっている。