春一番と無風選挙

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[風を感じ、ときを想う日記](737)2/15
春一番と無風選挙

 昨日のバレンタインデーは大荒れの天気だった。暴風雨は土曜日の夜から始まり、日曜日のお昼ごろまで続いた。発達を続ける日本海の低気圧に向かって南風が吹き込み、真冬だというのに初夏のような気温となった。気象庁は、これを今年の春一番と名付けた。

 この日、わが町は市長選挙の投票日にあたっていた。こちらは、春一番と異なり、まったくの無風選挙だった。選挙期間中、選挙カーがこの街を通過したのは2回だった。町内の集まりなどでも、「いま、選挙中だっけ?」という会話が普通だった。それでも、話題に上るだけでもましかもしれない。

 同じ市長選挙でも、前橋市の方は何度もNHKで報道されているのにわが町は一度も取り上げられたことがない。テレビで報道される度に、わが家では不満が募った。「しょうがないだろう、向こうは県庁所在地なのだから!」。でも、人口規模は339千人対423千人と、こちらが1.25倍もあるというのに・・。

 嵐が治まった午後、選挙に出かけた。投票所には、待ちかねた人たちが続々と押し寄せていた。それでも、投票率は最悪の27.81%にとどまった。あの春一番の大嵐と、まったくの無風選挙では低調に終わるのは目に見えていた。

 前橋市の開票速報はすぐNHKで報じられた。わが町のことはインターネットで調べた。両市とも現職の圧勝だった。