二月の光

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[風を感じ、ときを想う日記](736)2/12
二月の光

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・満開の梅の古木に鶯が一羽、早春を代表する伝統的な絵画の一場面です。でも、そこに描かれている小鳥は、「チィッ、チィッ」と鳴いているようです。本来の鳴き声であるはずの「ホー、ホケキョ」は、遠く雑木林の方から春風に乗って伝わってきます。

 どうやら、私たちは勘違いをしていたようです。梅にやってくるのは目白であり、藪に姿を隠したまま鳴いているのが本当の鶯のようです。さらに、鶯色と呼ばれているのは目白の色であり、本来の鶯の色は茶と黒の混ざったような濃い緑色だといわれています。

 立春を過ぎればどんどん暖かくなってきます。鶯のラブコールにもいっそう磨きがかかってきます。さあ、こたつから抜け出して、颯爽とウォーキングに出かけましょう。・・・

 ところで、両者はいずれも「スズメ目メジロ科」に属する仲間だそうだが、色や鳴き声のほかに大きな違いはあるのだろうか。

 体長は、ウグイスがスズメとほぼ同じなのに対し、メジロはそれより一回り小さい。ウグイスは大変用心深く、藪の中で昆虫やクモあるいは草の種を漁る雑食性なのに対し、メジロは人前でも結構大胆で、花の蜜や果汁を好むという。