[風を感じ、ときを想う日記](1015)2/11
二月の風
今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
・・・メジロが数羽、庭にやってきてチーチーと鳴き交わしながら花の蜜を吸っています。
ところで、メジロといえば東京の目白を、さらには連鎖的に目黒を連想してしまいます。そして、あのあたりはメジロやメグロの繁殖地だったのだろうなどと思いを巡らします。
実は、あれは不動尊の目の色です。三代将軍家光の時代、江戸を守るためにと5体が作られました。目の色を、赤、黒、青、白そして黄の5色に色分けしたことから五色不動と呼ばれています。その不動尊の安置された場所が、そのまま地名として残ったようです。
あの緑色の美しい小鳥は、ウグイスと混同されがちですが間違いなくメジロです。せっかく来てくれた可愛い訪問者です。幸福の使いと思って優しく見守ってあげましょう。・・・
ところで、5不動尊は実在するのだろうか。各種資料によると次のようになる。
①目黒:瀧泉寺(目黒区下目黒)
②目白:金乗院(豊島区高田)
③目赤:南谷寺(文京区本郷)
④目青:教学院(世田谷区太子堂)