高齢者の集い二題

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[風を感じ、ときを想う日記](568)4/22
高齢者の集い二題

 先日、ある高齢者向けの広報紙に次のようなことを書いた。「人は、歳とともに蓄えた知識や経験、果ては体力まで吐き出してしまうのが普通です。私たちの生活も、減る一方の乾電池型から、使いながら充電できる蓄電池型に転換できれば、いっそう充実した日々を送れるのではないでしょうか」

 先週木曜日に開かれた八重洲会ときのう日曜日のゆうゆうクラブの総会では、新しいものをたくさん吸収することができた。一番の収穫は、初参加の人や長い間顔を出さなかった人がひょっこり現れたことだ。この人たちは、私たちが平素出会ったことのない経験や価値観を持ち合わせていることが多い。

 ゆうゆうクラブはともかく、八重洲会には新規の加入者はありえない。このようなメンバーが減る一方の乾電池型の親睦会では、久しぶりの参加者は極めて貴重である。会社退職後の生き方、とくに趣味の持ち方には驚かされることも多く新鮮な話題に事欠かない。

 高齢になると、出不精を決め込む、他人と関わるのが煩わしいなど、とかく乾電池型の日常生活に陥りがちである。聞くところによると、高齢者の会はどこでも参加率はかなり低いという。一方、八重洲会の人数は減る一方である。

 一度、こうした会に気軽に顔を出してみてはどうだろう。大歓迎されるだけでなく、そこには蓄電池型生活のヒントがたくさん転がっているはずである。