正月の火祭り

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[風を感じ、ときを想う日記](676)1/15
正月の火祭り

 昨日は、午後から雲が広がり、気温はどんどん下がっていくという予報だった。しかし、少々寒くても、どうせ派手な焚火をするのだから気にすることはないだろう。そんな曇天のもと、近くの白旗神社へと出かけていった。

 どんど焼きは午後2時からということだった。火祭りを中心に見たいので、その時間を見計らって、少し遅れて自宅を出た。早くから境内に集まっていた人たちは、紅、緑、そして白の三色の餅が刺さった細い笹竹を持っていた。売店で売っているはずのその笹竹と餅のセットはとっくに売り切れていた。

 神主の祝詞など一連のセレモニーが終わり、やがて、集められた正月飾りの大きな山に火が点けられた。火は一気に燃え上がり、火柱となって天空を突いた。熱くて、とても近くには立ってはいられない。

 まもなく、炎の勢いは弱まっていった。待ち構えていた人たちが、笹竹に刺さった餅をそこに向けて一斉に差し出した。しかし、余熱が強くて、なかなかうまくは焼けない。それでも、顔を真っ赤にしながら、なんとかしようと頑張った。この火で焼いた餅を食べると、今年一年無病息災でいられるという。

 一連のお正月の行事は、この「左義長祭・どんど焼」をもってひとまず終了である。われらは、どんどの火で焼いたお餅は口にできなかったが、その炎には十分当たることができたので、それなりのご利益が期待できるはずである。