一月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](675)1/10
一月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・英国には緩やかな丘陵地が多く、牧草地として利用されているところではたくさんのヒツジが群れています。もし、私たちがそのあたりを車で観光することがあったら、ヒツジの数など絶対数えないよう注意しましょう。居眠り運転は、間違いなく永眠に直結します。

 夜寝付けないときは、ヒツジが一匹、ヒツジが二匹と数えるといいといわれています。でも、それは英語圏の話のようです。ヒツジのsheepと眠るのsleepの発音が似ているためだそうです。日本語では、ヒツジと眠るでは違いすぎてかえって目がさえるそうです。

 高齢になると、とかく眠りは浅くなりがちです。眠れない夜は英語でヒツジの数を数えてみてはどうでしょう。ヒツジ年にふさわしい優しい眠りにつけるかもしれません。・・・今年は未年、本年もよろしくお願いします。・・・

 ところで、もう半世紀も前になるが、労働組合の集会でこんな話をしたことがある。「魚偏に弱いと書くと、群れで泳ぐイワシという字になる。人偏に弱いでは労働組合員と読めるはずだ。鰯たち同様みんなも団結していこう!」と。

 この例でいくと、獣偏に弱いと書いたらヒツジと読むことができる。羊はそんな弱い動物だから、群れをなし、和を尊んでいるのかもしれない。

[ご参考]
左上の小窓に「イングランド」と打ち込み検索してみてください。10年前に旅したイギリス・イングランド地方の様子が出てきます。上記の羊の数と居眠り運転の話は、この時の体験をもとにしたものです。