静かなどんど祭り

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[風を感じ、ときを想う日記](1011)1/14

静かなどんど祭り

 

 今日14日は、各地でどんど焼きの行われる日である。今年も、お参りをかねてぜひ見物に出かけたいと思っていた。あの豪快に燃え上がる火を眺めれば、巣ごもりによるストレスなどどこかへ吹っ飛んでいくはずである。しかし、緊急事態宣言が出たばかりなので、はたして行われるかどうかちょっぴり心配だった。

 

 お目当ての白旗神社のホームページを開いてみたら、行事予定にはちゃんと織り込まれており、中止や延期の文字はどこにも見当たらなかった。すでに大量の正月飾りやお札の類いが山積みされており、それの処分という点からもこの行事を見送るというわけにはいかないはずである。

 

 今日は晴れて、3月下旬なみの暖かさになるという。たとえ中止になったとしても、散歩に出かけたと考えればとくに損にはならないはずである。かくして、点火時刻の午後2時過ぎを見計らって現地に赴いた。しかし、露店など見当たらず、人影もまばらだった。いつもの鉄板で囲われたサークルの中には、小さな残り火がちょろちょろと燃えているだけだった。

 

 ハッピ姿の人が数人いたので、事情を聞いてみた。密集を避けるため早めに点火したそうだ。別に内緒にしていたわけではないが、時間を繰り上げるなどと発表すると、結局混雑をあおることになるのでそうしなかっただけだという。かくして、今年の左義長どんど焼きはいたって静かなお祭りとなった。