左義長祭・どんど焼

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[風を感じ、ときを想う日記](618)1/15
左義長祭・どんど焼

 小正月のころ、各地で火祭りが行われる。しめ飾りや門松を焼く神事である。左義長祭りあるいはどんと祭りなどと呼ばれている。ご近所の白旗神社では、毎年1月14日に“左義長・どんど焼”としてしめやかに行われる。

 神社の境内では、2メートルばかりの細い竹竿に刺された三色のお餅が売られている。紅、緑、それに白である。このお餅をどんど焼きの火で焼いて食べると、今年1年間の無病息災が保証されるという。みんな競って買い求め、お正月飾りの山を囲んで点火を待った。

 神事が終わり、消防車待機のもとでその大きな山に火が点けられた。たちまち火柱が立ち、赤々と燃えあがる。熱くてとても近くにはいられない。遠巻きにしながら下火になるのを待つ。20~30分も燃えただろうか、やっと竿の先が炭火に届くところまで近づけるようになった。

 餅はなかなかうまくは焼けない。火に近づけ過ぎると焦げてしまい、場合によっては竿竹に火が点いて、餅が炭火の中に落ちてしまう。現に、何人もの人がそれでベソをかいている。しかし、遠くでは焼けるまで待ちきれない。結局、そこでちょっと火にあぶり、あとは自宅でチンするのがベターのようだ。

 “どんと”、“どんど”、あるいは“とんど”など、名前は微妙に異なるが、正月明けの神事として全国各地で行われる大変興味深い行事である。