わが家のサルスベリ

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](652)8/24
わが家のサルスベリ

 以前、わが家のサルスベリについて、その悪口雑言をエッセーに書いたことがある。花のつきが悪いので、隣に立つ働き者のブンゴウメと比べ、ナマケモノサルスベリとさげすんでいたとまで書いた。ブログのそのページの写真も、わが家のものではなく引地川の土手で撮ったものを使った。

 あれから6年、そのサルスベリもそれなりに努力してきたようだ。つける花の数は、年々少しずつ増えてきた。剪定に訪れる植木屋のセリフ、「花をつけないのなら枝は切り落としますか?」も近年は聞かれなくなっていた。そしてこの夏、そのサルスベリは見事にたくさんの花をつけた。

 咲き始めはかなり遅れたが、いまやっとその盛りのときを迎えている。深い紅色のちりめん状の花房が、周りを囲む艶やかな緑の葉っぱと見事なコントラストをなし、晩夏の太陽に美しく輝いている。開花の順番を待つ蕾たちも、鈴なりになって枝先を飾り、楽しみは先が長いと予告しているようだ。

 なぜいまごろになって、こんなに元気に花をつけるようになったのだろう。オーナーや周りの環境と、なにか深い関わりがあるのだろうか。そういえば、隣に立つ働き者のブンゴウメは、今年は歴史的な不作に見舞われた。

 それにしても、わが家のサルスベリは生まれつき奥手だったのだろうか、それとも元来がナマケモノだったのだろうか。