引地川の満開のさくら

f:id:yf-fujiwara:20210330104928j:plain

f:id:yf-fujiwara:20210330105224j:plain

f:id:yf-fujiwara:20210330105731j:plain
[風を感じ、ときを想う日記](1026)3/30

引地川の満開のさくら

 

 東京のさくらの満開は、先週火曜日の3月23日だった。あのとき、ここは一分咲きにも至っていなかった。そのときの様子から、次の日曜日あたりが見ごろだろうと考えていた。しかし、その日曜日は大雨に見舞われた。そんなことから、昨日の月曜日、雨の上がるのを待ちかねるようにしてさくら見物に出かけた。

 

 行き先は、さくらの名所としてすっかり定着した引地川親水公園である。さくらはちょうど満開だった。それでも、木によって多少の違いはある。すでに、花びらを散らし始めたものもあれば、固い蕾をしっかり抱え込んでいるものも見受けられる。それらを平均すれば、開花状況は九分五厘といったところだ。

 

 さくらは、引地川の流れを挟んで四条に並んでいる。両岸に散策路があり、それぞれの両側にその木が植えられているためだ。足下の緑の芝、黄色い花を付けた河川敷の菜の花の群落、きらきらと輝く川の流れ、そしてそれらに覆い被さるようにたれ下がった薄桃色の枝が見事なコントラストをなしている。

 

 人出は、平日にしてはやや多めといったところ。春休みの最中であり、それにテレワーク中?の父兄たちが加わっての家族連れが多かった。雨上がりのせいもあるが、敷物を敷いてお弁当を広げる姿はさすがにほとんど見られなかった。みな、適度に距離を取りながら、ゆったりと満開の花を楽しんでいた。

 

 過ぎゆく陽春のひととき、離れてなお心はそこに残ったままだった。