春の引地川河畔

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[風を感じ、ときを想う日記](1017)2/22

春の引地川河畔

 

 まだ2月だというのに、昨日は春真っ盛りの陽気だった。外では杉花粉が飛びはじめたというが、こんな状況では家の中にじっとしていろという方が無理かもしれない。もちろん、都庁の誰かが言うように、赤信号を無理して渡るつもりなど毛頭なく、感染対策はあくまでも万全を期しての話である。

 

 いつもの散歩の足を、ちょっとだけ延ばして引地川にまでやってきた。河津桜が見ごろになっているのではないかという期待を込めてのことである。日曜日なので、現地は家族連れで結構賑わっていた。もちろん、河畔の親水公園は広々とした場所なので、三密などとはまったく異次元の世界ではある。

 

 川の浅瀬では、カモたちがのんびりと日向ぼっこをしていた。まるまると太ったコイたちは、流れに乗って悠然と泳いでいた。河津桜が並ぶ芝生広場では、子供や犬たちがかけまわっていた。お目当てのサクラは、6~7分咲きにまで達していた。まだ若木だが、観賞には十分堪えられるレベルまで成長している。

 

 サクラには、たくさんのメジロがやってきて賑やかに蜜を吸っていた。例によって、ヒヨドリもそれに割って入り、我が物顔にふるまっていた。あたりが広々としており、木の数も多いせいだろうか、鳥たちの動きはことのほか活発だった。私のカメラの腕ではとても追い切れるものではなかった。

 

 こうして、引地川河畔はもうすっかり春の装いになっていた。