[風を感じ、ときを想う日記](949)2/21
親水公園の河津桜
近隣の河津桜は、いずこも満開になった。ただ、まとまっていてもせいぜい5~6本ほど、あたり一面花で埋め尽くされるというところまでには至っていない。その点、引地川親水公園は、河津桜の並木が幾筋にも形作られている。昨年、それを数えてみたところでは、たしか50本ほどあったと記憶している。
昼過ぎ、そこを訪ねてみると、駐車場は満杯、芝生の上は家族連れで一杯だった。若いお父さんの姿も散見できる。この日が定休日だったのか、それともコロナウイルスのせいで会社はテレワークとなり、息抜きにこの公園に足を伸ばしたのだろうか。いずれにしても、またとない素晴らしい家族サービスである。
この河津桜、かつては伊豆半島南部の本場まで行かないと見られなかった。本家本元の河津町、そして下田よりさらに南の南伊豆町あたりである。それに続いて名乗りをあげたのが三浦半島の三浦海岸であり、東名高速そばの松田町である。そして最近では、全国どこからでも花の便りが届くようになった。
親水公園の河津桜は、それら先輩たちに比べるとまだまだ子供である。幹は細く枝の広がりも小さい。それでも精一杯花をつけ、その存在を一生懸命アピールしている。たしかに、昨年より一回り以上大きくなったようにも思える。
上流側三分の二ほどには、すでに立派なソメイヨシノの並木が四筋並んでいる。下流側の河津桜も、遠からずしてそれに追いつくのではなかろうか。