小糸川のしだれ桜

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[風を感じ、ときを想う日記](846)4/7
小糸川のしだれ桜

 引地川親水公園でソメイヨシノを楽しんだその同じ日、小糸川でもしだれ桜を堪能した。車だと、引地川から10分とかからないところなので、気楽に立ち寄ることができる。その小糸川のしだれ桜は6分咲きといったところだった。例年どおり、ソメイヨシノより少し遅れてやってきたようだ。

 ここは、湘南ライフタウンの北部、小糸川という小川の源流部分にあたる。こちらのしだれ桜は、このニュータウンの開発が始まった初期の段階に植えられたもののようだ。造成に着手してすでに半世紀が過ぎているので、木や花にもそれなりの風格が備わってきた。

 そのしだれ桜は、小糸川の岸辺の片側に並べて植えられている。柳など枝の垂れ下がった樹木は、水とことのほか相性がいい。この水辺でも、ソメイヨシノとは対照的な、落ち着いた風情を醸し出している。事実、この周辺にはたくさんの桜の木が植えられているが、しだれ桜はこの岸辺だけである。

 しだれ桜は長生きする。ソメイヨシノはせいぜい60~70年といわれているが、しだれ桜は1000年単位の長生きである。昨年訪れた三春の滝桜をはじめ、各地のそれはみなその水準に達している。
 
 こちらのしだれ桜も、私たちの何代も後の世代まで訪れる人を楽しませてくれるのではなかろうか。