引地川親水公園のサクラ

f:id:yf-fujiwara:20220331160150j:plain

f:id:yf-fujiwara:20220331160327j:plain

f:id:yf-fujiwara:20220331160448j:plain
[風を感じ、ときを想う日記](1104)3/31

引地川親水公園のサクラ

 

 昨日、引地川親水公園のサクラを見にいった。開花の進行状況から、2回目の花見は3~4日先がいいだろうと思っていた。しかし、お天気は、その先思わしくない方へと傾いていくらしい。そんな折、空を覆っていた雲が切れ、急速に青空が広がってきた。昼食直後だったが、すぐにも出かけることにした。

 

 予想に反し、サクラは九分咲き程度まで進んでいた。満開といってもおかしくはないが、散り始めた木はまだ一本もないので、開花途上の九分咲きと見るのが妥当なようだ。現地の人出は、昼過ぎという時間帯のせいもあってか、2日前の大庭城址公園のときよりずっと賑わっていた。

 

 2日前のサクラは原始林に囲まれた小山の上だったが、こちらはそれとは対照的に川のそばにある。雑木の緑を背にしたサクラももちろん美しいが、この花と水との相性はことのほか良好なようだ。皇居の堀端のサクラが美しいのも、そんな環境がさいわいしているのかもしれない。

 

 サクラの枝は、自身の重みで下へ下へと弓なりに垂れ下がっていく。花が咲くと、重みが増し湾曲はいっそう大きくなる。その枝振りと水面とのコントラストが、えもいわれぬ風情を醸し出す。こうして、親水公園の環境はサクラの魅力を極限にまで引き出し、私たちを存分に楽しませてくれる。

 

 今年も、大庭城址公園の上と下で、サクラを二段階に楽しむことができた。