とりあえずの花見

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[風を感じ、ときを想う日記](789)4/7
とりあえずの花見

 きのう、とりあえずの花見に出かけた。桜は、東京では満開になったというが、この辺りはまだまだである。ただ、この先ぐずついたお天気が続くという。天候の回復を待っていたのでは手遅れになってしまう恐れがある。さいわい、近隣の名所では、開花の時期が二つに大きくずれることがある。

 昨日はうす曇りで風も強かった。それでもやっと訪れたチャンスである。雑用はすべて脇において、引地川べりの親水公園に向かった。予想通り、花はせいぜい二分咲き程度、とても観賞に耐えられるようなものではなかった。そこはそのまま通り過ぎ、その先の小高い丘の上にある大庭城址公園に向かった。

 やはり、期待どおり開花はかなり進んでいた。六分から七分といったところである。すでに満開に近い木も散見される。わずか数百メートルしか離れていないのに、環境によってこうも違うものだろうか。かたや、北風の通りぬける川岸、一方は丘の上とはいえ大きな木々に囲まれた場所にある。

 風が強いので弁当を広げるのは無理だろうと思い、その用意はしていかなかった。しかし、周りの林と桜の木そのものが防風林の役目をはたし、中心の芝生広場は穏やかな表情を見せていた。いまさらながら惜しいことをしたものだ。

 一方、通り過ぎた親水公園は、来週あたりが見ごろになるはずだ。今回の“とりあえず”も含め、近隣で二回も花見が楽しめることになりそうだ。