逆走台風

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[風を感じ、ときを想う日記](864)7/29
逆走台風

 台風襲来の前触れと見られる雨が降り出してまる一昼夜が過ぎた。朝食後の、団らんのときになってようやく雲が切れ晴れ間がのぞいてきた。その台風は、すでに瀬戸内海西部あたりまで西下していた。

 台風12号は逆走台風だといわれている。いままでの経験や常識が通じないとも警告されていた。従来は、西日本から入りスライスラインに沿って東日本に抜けていくことが多かった。しかし、今回は逆からは入り、しかもフックラインを描いている。もっとも、球技の常識からいえばそのコースが当然なのだが・・。

 台風本体が左回りなのだから進行方向に向かって左にカーブしていくのは当たり前のはずだ。ただいままでの台風の常識からいえば、右回りが当然になっている。おそらく、このシーズンの気圧配置や、偏西風の関係だろう。

 従来は、移動スピードがだんだん速くなるのに、今度の台風はだんだん遅くなっている。これも気圧配置や偏西風の仕業であろう。おまけに、台風一過は晴れのはずがいつまでも雨がつきまとう。すでに中国地方西部まで行っているのに、雨はまだ東北地方まで残っている。

 今回の台風は、襲来遙か前から大雨が降り出した。逆走台風に加えて大雨台風とも呼ばなければならないようだ。そういえば、さきの西日本豪雨で被害に遭われた方たちの、大雨台風による新たな被害も心配である。