ツクツクボウシの晩夏

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[風を感じ、ときを想う日記](865)8/4
ツクツクボウシの晩夏

 連日、殺人的な暑さが続いている。昨日はあちらで最高気温が出た。今日はこちらで新記録を更新した。連日のように所を変え、数字を変えて最高気温の記録が更新されていく。毎日、何人もの人が熱中症で倒れ、また不幸にして亡くなっている。南の国からやってきた観光客が、日本の暑さにビックリもしている。

 この夏は、その暑さの質だけでなく長さにおいても記録的である。6月下旬に梅雨が明けて以来、酷暑はすでに1カ月以上も続いている。長さだけでも例年より3週間以上も長い。暑さの累積は、積もりにつもってまさに後世に残る歴史的な数字になっているはずである。

 ところで、ここ数日、ツクツクボウシの鳴き声が聞かれるようになった。「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクインヨーシ、ツクインヨーシ、ジー」と、実にユニークな鳴き声である。あの声を聞かされると、夏も終わりが近いのかな、秋ももうすぐやってくるのかな、などと思うようになる。

 そういえば、7日は立秋である。この日から、暑中見舞いは「残暑見舞い」へと変わる。夕方になるとヒグラシも大きな鳴き声を上げ始める。暑いあついといっているうちに、日にちはあっという間に過ぎていき、もうすぐ秋風に一息つくときがやってくるはずである。

 熱中症に気をつけて、もう一踏ん張り頑張ろう!