キジバトの巣作り

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[風を感じ、ときを想う日記](795)5/21
キジバトの巣作り

 2~3日前のことだった。キジバト(ヤマバト)が2羽、我が家の梅の木にやってきた。小さな枝の上を、あっちへ飛んだりこっちへ移ったりと盛んに動き回っていた。鳥のくせに何かを調べているのだろうか。ひょっとして、巣作りでもしようというのだろうか。その下見に来ていたのかもしれない。

 あれから数日が経った。あれきりハトのことは忘れていた。今朝、何気なくそちらを見ると何かが動いていた。枝と葉っぱの隙間を通して、キジバトが巣づくりをしているのが見えた。1羽が小枝をくわえて帰ってくると、工事中の巣の上に乗せる。留守番のあとの1羽がそれを整える。

 すると、すぐにまた飛び立っていく。オスが1羽で頑張っているのか、雌雄交代でやっているのかいま一つはっきりしない。いずれにしても、巣には必ず1羽が残り、あとの1羽が小枝を探しに出かけている。窓のすぐそばなので、衛生上あまり好ましくないが、結局やさしく見守ってやることにした。

 午後になった。ふと、そこを見上げると、ハトは2羽ともいなかった。しばらく待ってみたが帰ってくる気配はなかった。どうやら、そこを放棄し、別の場所を物色することにしたようだ。そういえば、あのつがいの内の1羽が、近くの電柱で盛んに鳴いていた。他へ移ろうと呼びかけていたのかもしれない。

 ほっとするとともに、たいへん寂しい思いをしているところである。