河津桜咲く

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[風を感じ、ときを想う日記](780)1/26
河津桜咲く

 紅葉シーズンが過ぎると、見上げる空間はすっかりさみしくなる。落葉樹が裸になるだけでなく、花と名のつくものがすっかり姿を消してしまうからだ。それをいち早くカバーしてくれるのがサザンカである。それでも、♪赤く咲いても冬の花♪と歌にもあるとおり、♪咲いてさみしいサザンカの花♪である。

 そんな不満を並べているうちに姿を現してくるのがツバキである。しかし、春一番の花といわれているわりにはいまひとつ華やかさに欠ける。よく考えてみると、サザンカもツバキも、花より葉っぱの数の方が多く、それに負けてしまっているのではなかろうか。やはり、木に咲く花は落葉樹に限るようだ。

 そういわれて現れたのがロウバイでありウメの花である。そして両者に割って入るように姿を表したのがマンサクである。それでも、まだ何かが一つ足りないなあ・・、と思っているうちに芽を膨らませてきたのが河津桜である。そのカワヅザクラの一番乗りがここ数日姿を表してきた。

 カワヅザクラといえば、最近ではわが家の近辺にもいくらでも植えられている。しかし、一カ所だけいやに早いところがある。先日、運転免許の高齢者講習でもお世話になったあの自動車学校である。その南側の一角に植えられているうちの数本だけが早々に手を上げたのだ。

 木全体では五分咲きにも満たないが、南側の枝は満開に近いものもある。