遊行寺の節分

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](781)2/3
遊行寺の節分

 遊行寺では、例年、節分に豆まきが行われる。私も毎年のようにそれに顔を出してきた。今年も、午後1時半と3時からの2回おこなわれるというので、早い方の時間に合わせて出かけていった。よく晴れ上がり、風は少しあるが肌に優しく快適な節分日和であった。

 昼のニュースで、稀勢の里などの有名人が、成田山新勝寺で豆まきをしている光景を見た。風のせいか、投げられた小さな豆袋が、左に大きくカーブを描いていた。場所取りは、そのことを考慮して風下に近いところに陣取った。ふと、目の上を見上げると桜の枝が張り出していた。これはまずい!それを避けようと、じりじりと横に移動していった。

 本堂で一通りのセレモニーが行われた後、僧侶や来賓たちがお立ち台に並んだ。豆まきはすぐに始まった。豆の小袋が投げられるたびに、無数の手が伸び、人波が大きく揺れる。私も容赦なく翻弄され、足は遠慮会釈なく踏みつけられた。もうぐちゃぐちゃである。それでも、時折豆をつかみ取る幸運に恵まれた。

 もうこれくらいでいいだろう。折を見て後ろに下がった。ポケットに入れた豆袋を数えてみたら8袋あった。自宅に帰り、それを開けてみたら、豆は1袋あたり40個くらい入っていた。年齢の数だけ食べるものだと聞かされていたので、2袋も食べればおつりが来ることになる。