南半球の夏至

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[風を感じ、ときを想う日記](365)6/22
南半球の夏至

 昨日は夏至、昼間の時間が一年で一番長い日であった。昼間の時間は北へ行くほど長くなる。那覇:13時間48分、東京:14時間35分、札幌:15時間23分、そして最北の北極までいけば24時間の白夜となる。

 ところで、サッカーのワールドカップが開かれている南アフリカは南半球にあり、今は北半球でいう冬至にあたる。なぜ一年で一番昼間の短い、寒い時期に開くのだろう。2002年の日韓共同開催のときだって、6月の蒸暑い時期におこなわれた。現地の事情は知らないが、素朴にそんな疑問がわいてくる。

 今回のメイン会場のある南アフリカ最大の都市・ヨハネスブルク(首都ではない)は南緯26度にあり、赤道からの距離は那覇の対極に位置する。つまり、ヨハネスブルクの今は那覇冬至の時期にあたる。しかし、那覇は海に囲まれた平地にあるが、ヨハネスブルクは内陸の海抜1,750メートルの高地にある。

 気候は温暖だそうだが、高いところに上がればそれだけ気温は下がる。1,000メートルにつき6.5℃下がるそうだから、それだけで平地より11.4℃低い計算になる。夜が長ければ照明代が、寒ければ暖房費もかさみ、冷えれば選手の怪我も増える。それでもこの時期にしたのにはなにか重要なわけがあるのだろう。

 せめて、治安と怪我にだけは細心の注意を払ってほしいものだ。