コロナ禍の冬至

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[風を感じ、ときを想う日記](1003)12/21

コロナ禍の冬至

 

 今日12月21日は冬至、一年で昼間の一番短い日である。昼間の時間は、夏至をピークに少しずつ短くなり、半年をかけて今日底を迎えた。明日からは、来年の夏に向けて少しずつ長くなっていく。冬至は、ふつうは12月22日に迎えるが、今年は閏年のため1日繰り上がったようだ。

 

 冬至に当たる日は、昔から柚子湯に浸かり、カボチャや小豆粥を食べて無病息災を祈るなどといわれている。わが家では、今日の夕食はタラの鍋物を予定している。もちろん、味付けはご近所でいただいた柚子に担ってもらう。そして、残った皮は、袋に入れてお風呂に浮かすつもりである。

 

 ところで、冬至にちなんだ「一陽来復」という熟語がある。悪いことは今日で出尽くし、明日からは日毎に福が積み重なっていくということだ。今年に限っては、「一陽滅菌」とでもいえば、厳しいご時世をいやす一助になるかもしれない。実は、ウイルスは漢字では菌ではなく「病毒」と書くのが妥当のようだ。しかし、ピンとこないし、四字熟語にはならないのであえて“菌”を使ってみた。

 

 今日、あらためて柚子の実が木に成っている様子を写真に収めた。濃い緑の葉っぱと淡い黄色がよくマッチしている。そして、その上に広がる青空は、透き通っていて限りない広がりを見せている。大気汚染などという言葉は、とっくに死語になっているのではないかとさえ思わせる平和な空であった。