神社の迎春の準備

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[風を感じ、ときを想う日記](1004)12/23

神社の迎春の準備

 

 お天気がよかったので、散歩がてら白旗神社にお参りした。境内には、すでに丑年の絵馬が飾られていた。絵馬といっても、畳三枚くらいはありそうな大きな五角形の看板である。そこに、来年の干支である牛に乗って笛を吹いている牛若丸の姿が描かれていた。大型の勇猛な黒牛と、可愛い牛若丸が見事なコントラストを成していた。源氏ゆかりの、白旗神社ならでは取り合わせであろう。

 

 拝殿前には、「大祓(おおはらえ)式」のご案内というパンフレットが置かれていた。大晦日に行われる「茅の輪(ちのわ)くぐり」と、当日その行事に参加できない人のための代替方法についての案内であった。当日の式典に用いられる茅(かや)の束の大きな輪はまだ姿を見せていないが、その時間までには鳥居の先にお目見えするはずである。

 

 例のパンフレットには、当日参加できない人のための対処方法が書かれていた。①白い半紙を小さな人形(ひとがた)に切り抜き、名前と生年月日を記入する。②息を三度吹きかける。③身体を撫でる。④それを封筒に入れて神社に送る。※初穂料は郵便振替で・・。

 

 茅の輪くぐりにしろ、人形のお祓いにしろ、この一年の間に溜まった穢(けがれ)れを祓(はら)い去り、清らかな心身で新年を迎えようというものである。いま流行の疫病の撲滅にも、この茅の霊力をお借りできないものだろうか。