中秋の名月

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[風を感じ、ときを想う日記](993)10/1

中秋の名月

 

 ・・・色づき始めた木々を背に、ススキの穂が穏やかな陽光を浴びて銀色に輝いています。

 

 ススキは、そのみなぎる生命力で悪霊を払うと信じられてきました。中秋の名月にススキが飾られるのも、そのパワーで収穫した穀物を悪霊から守るためだといわれています。

 

 そういえば、毎年6月の晦日と12月の大晦日には、各神社にススキを束ねた大きな輪が据えられます。茅の輪潜り(ちのわくぐり)と呼ばれる行事で、直前半年間に溜まった穢れを、ススキの生命力によって禊ぎしようというものだそうです。

 

 まずは、名月にお団子を供えススキを添えてみましょう。ススキは、きっとコロナウイルスを吹き飛ばし、その生命力によって私たちをしっかりと護ってくれるはずです。・・・

 

 これは、ゆうゆう通信10月号に掲載された同紙の序文である。今夜は中秋の名月、この小文のハイライトの夕べに当たる。当初心配された雨も上がり、奥深い闇の中にぽっかりと満月が浮かび上がっていた。

 

 中秋に当たるこの日と、ススキの開花のタイミングが見事に合致し、コロナウイルスなど跡形もなく吹き飛ばされたようだ。