今年の冬至

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[風を感じ、ときを想う日記](827)12/23
今年の冬至

 昨日は冬至だった。冬至について、神宮館の暦の本では次のように説明されている。冬至とは、旧暦十一月子(ね)の月の中気で、新暦十二月二十二日ごろです。この日北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなります。そのため、昼が一年中で一番短く、夜が長くなりますが、この日を境に、一陽来復(いちようらいふく)、日脚は徐々にのびていきます。

 また、別の本には次のような説明があった。一年でもっとも昼が短くなる。ゆず湯に入り、かぼちゃを食べる風習がある。鹿が角を落とす。

 わが家でも、そんな古くからの風習を尊重してみることにした。夕食のメインディッシュは特製のハンバーグだったが、もう一品はかぼちゃの煮物を用意した。そして、風呂にはご近所でいただいた柚子を浮かせるつもりでいた。

 しかし、寝る段になって、ゆず湯の方はすっかり忘れていたことに気がついた。ゆず湯は今日あらためて用意すればすむことだが、二つのことをやろうとすると必ず片方がお留守になるというようなことではこの先が思いやられる。

 それでも、冬至とともに語られる一陽来復という言葉が大好きだ。かつて、私はエッセー298号で次のように書いている。冬至を迎えても、「冬至冬中冬初め)」といわれるように、これからが本格的な冬となる。一方、「一陽来復」ともいわれるように、運気は陰から陽へと向きを変えてどんどん上向いていく。