十二月の風

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](776)12/9
十二月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
 
 ・・・夏至を過ぎると、少しずつ日足が短くなり、やがてその最短日である冬至に至ります。
 
 「冬至冬中冬はじめ」。今年も、冬至とともに本格的な冬がやってきます。冬至に、柚子湯に入り小豆粥やカボチャを食べると風邪を引かないといわれています。なんきんやにんじんなど、「ん」が二つつくものを食べると幸運が得られるとも伝えられています。

 冬至は、陰が極まり陽に向かって動き出す日です。「一陽来復」、この日を境に、畳の目一つ分ずつ日足が伸びていきます。冬至は、暗闇の一番長い日、死に一番近い日から明るい日射しにむけて一歩ずつ抜け出していく転換点であります。
 
 さあ、もうひと踏ん張りして、もうすぐやってくる新しい年に備えましょう。・・・

 冬至にはもう少し間があるが、日の短さという点ではすでに底に達している。これから、12月21日の冬至まで早い夕暮れが地を這うように続き、寒さは日増しに募ってくるはずである。

 せめて、小豆やカボチャの料理で体調を整え、柚子湯に浸かって早寝を心がけるなど、本格的な冬を迎え撃つ準備が必要なようだ。