穏やかな冬至

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[風を感じ、ときを想う日記](614)12/22
穏やかな冬至

 今日は、朝の冷え込みは厳しかったが、昼間は穏やかに晴れ上がった。気温も順調に上がり、しのぎやすい冬至となった。テレビで、全国高校駅伝の中継を見ながら、ゆったりとした気分で午後のひと時を過ごすことができた。

 この日は、一年で一番夜の長い日といわれている。夜は闇、闇は死と隣り合わせにあるので、この日は“死”に一番近い日と考えられてきた。そんなことから、疫病神が恐れるという赤い色の食べ物が用意されるようになった。冬至に小豆がゆを食べるという習慣には、そんな由来があるようだ。

 わが家では、その小豆がゆに代えて、今日のおやつには小豆たっぷりのぜんざいを賞味した。家内の話によると、この日に備えて、カボチャとユズはすでに数日前から買い揃えてあるという。今夜の夕食にはカボチャの煮つけが、お風呂はユズ湯が用意されることになっている。

 野菜の少ないこの季節に、カボチャはもともと理にかなっている。カロチンやビタミンがたっぷり、風邪や脳卒中の予防には欠かせない栄養素らしい。一方のユズ湯は、血行を良くする効能があり、冷え性、神経痛そして腰痛に特に効果があるという。そして、その豊かな香りは邪気を払うとされてきた。

 昔からの言い伝えには、いちおうそれなりの理由があるようだ。大した費用でもないので、試してみるのも一興ではなかろうか。