[風を感じ、ときを想う日記](74)2/26
ミモザ
最近、公園などで高木の黄色い花を見かけることがある。たまに民家の庭先などでも出くわすことはあるが、なぜか違和感を伴うことの方が多い。やはり、バターやチーズが好まれるお国から来たもののようだ。
ミモザ。オーストラリア原産のアカシアの仲間である。花言葉は「プラトニックな愛」。なんだか、スナックを連想しそうな名前であるが、花としてはあまりなじみがない。
それでも、梅の花にも飽きがくるころ、この黄色い花を見かけると新鮮な気分にさせられる。黄色は幸せを呼ぶというが、案外当たっているのかもしれない。財政破綻したあの夕張では、町おこしのテコにしようとまたぞろ黄色いハンカチを引っ張り出してきたという。
この花は、南フランスやイタリアでは、日本の桜に匹敵するくらい人気があるという。花祭りや男女を結ぶ小道具として、春にはなくてはならない貴重な存在だそうだ。
日本でも、植樹のし方によっては、案外新鮮な雰囲気をかもし出すことができるかもしれない。愛で方もまたいろいろである。
写真、上は花のクローズアップ、下は私のお気に入りの場所に立つ全体の姿。