五月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](903)5/10
五月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・令和の2日目は八十八夜。豆まきをしたのはつい昨日のようですが、あれからもう88日も経っていたのですね。この頃を境に、霜の降りる心配はほとんどなくなるといいます。

 八十八夜とは、日本独自の雑節で、農作業などの季節毎の目安として設けられたもののようです。霜の被害を免れた新茶は、このころ摘み取られるものが最も上等なのだそうです。そして、この日お茶を飲むと長生きするとも伝えられています。

 お茶には、タンニンやビタミンCなどの有効成分が沢山含まれ、私たちの健康維持に不可欠な存在です。またお茶は、人の心に安らぎをもたらし人間関係に潤いを与えてくれます。お茶にしっかりと親しみ、これから先をさらに彩り豊かなものにしていきましょう。・・・

 その2日後の午後だった。一天にわかにかき曇り、雷雲と共に雹が降ってきた。白いツブツブがパラパラと降ってきたので、あれはアラレだろうかヒョウだろうかという話になった。直径5ミリが基準になっているというので、物差で測ってみた。白いかたまりはその基準をはるかに超えていた。ヒョウだったのだ。

 八十八夜を過ぎても、お茶には安心できない日々があるようだ。