遊行寺の豆まき '19

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](889)2/4
遊行寺の豆まき'19

 今年も、遊行寺の節分の豆まきに参加した。午後1時半からということだったが、セレモニーの時間を見越して遅めに現地に着いた。すでに大勢の人が舞台の前に集まっていた。例年の2倍近い混み合い方である。実は途中で気がついていた。今日は日曜日だし、お天気がいいので参加者は多数に上るだろうと。

 いよいよ本番である。豆をまく側の正面に、多数の子供が裃を着けて現れた。例年にはないことだ。アッ、これでは後方のわれわれまでは届かないのではないか。舞台からは距離がある。おまけに風向きは逆風だ。子供の投げる豆の入った小さな紙袋は、風圧を受けてはるか前方に落下するにちがいない。

 日曜日で、体格のいい若い男性が沢山参加していた。これでは、豆の取り合いになっても、とても勝負にならないだろう。しかし、体格差や若さは全く関係なかった。こちらまで豆が飛んでこないのだ。結局、周りの人も含め、豆の入った小袋は一つも手にすることができなかった。

 これからは、休日に当たる年は参加を見送るしか仕方がないようだ。一方、寺院側にも是非聞いてほしい。舞台を従来の西向きに戻してほしい。この季節、風向きは南風となることが多いのだ。いろいろ配慮があってのことだろうが、参加者は本堂の正面を向いて豆を拾うことができるのだから・・。

この日の日柄は「仏滅」、われわれ高齢者にとってはまさに厄日だった。


※写真中央左のグレーの僧衣を着て、マイクの前に立っておられるのが、第七十四代目の他阿真円上人。
 まもなく100歳になられる。(大正8年、1919年生まれ)