遊行寺の豆まき

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[風を感じ、ときを想う日記](735)2/3
遊行寺の豆まき

 風が少し冷たかったが、遊行寺の豆まきは今年も素晴らしい晴天に恵まれた。午後1時半からと聞いていたので急いで駆け付けたが、やっと読経が始まったところだった。それにしても、いつもと雰囲気が違う。

 豆まきの特設舞台は、例年本堂を背に正面を向いていたが、今年は対角のT字型に設置されていた。向きを変えた理由は定かでないが、仏様に尻を向けるのは失礼だとでも考えたのであろう。

 もう一つ例年と違うものがあった。大豆の入った小さな袋が、紙袋からプラスチック製のテトラパックに変わっていたのだ。これによって、舞台の近くでなければ拾えなかった豆パックが、遠くまで届くようになったという。

 やっと豆まきが始まった。しかし、飛距離が伸びたはずのパックは、それほど遠くまでは飛んでくれなかった。やはり、舞台の近くに陣取った人たちが有利で、離れて待つ人たちは熾烈な競争を強いられることになった。

 激戦の中、豆パックとはなかなかめぐり会うことができなかった。やっと、一個キャッチできた。しばらくもみ合っているうちにもう一個手に入った。つづいて、足元に転がってきたものをさらに一個拾いあげた。

 人ごみを抜け出し、早々に現場を引き揚げることにした。三個もあれば、今年の我が家の福は十分なはずである。