二宮せせらぎ公園

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[風を感じ、ときを想う日記](857)6/5
二宮せせらぎ公園

 今年は、花は一様に前倒しになっている。バラやツツジや、サツキだってそうだった。そう考え、「今日しかない」くらいの想いだった。別に思い詰めていたわけではない。しかし、もうすぐ梅雨のはしりが顔を出すかもしれない。そう思うと、早めに行動しなければならないという気持ちにはなっていた。

 町営の、二宮せせらぎ公園も例外ではなかった。予想どおり、ハナショウブははや見ごろを迎えていた。谷戸と呼ばれるにふさわしい山あいにその公園はある。以前は、おそらく水田ではなかったろうか。それが休耕田となり、いまは水生植物園として生まれ変わっている。

 緑の生い茂る低い山に三方を囲まれ、涼しい風が吹き抜けている。谷間のわずかな平地に、色とりどりのハナショウブが華やかさを競っている。見物客に便利なようにと、木製の遊歩道がくの字型に整備され、その上を蝶が優雅に舞っている。水辺の里の雰囲気は、いやが上にも盛り上がってくる。

 昨日は6月4日、昔風にいえば「虫歯予防デー」にあたる。梅雨を前にして、すっきりと晴れ上がっていた。貴重な晴れ間になるかもしれない。布団も少しは陽に当てておきたい。そういえば、梅も急に色づいてきた。できればそちらの収穫もしておきたい。そんな気ぜわしいいっときだった。

 雑用をてきぱきとかたづけ、二宮まで脚を伸ばしたかいがあった。