三月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](842)3/14
三月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・深く透き通るような青空に、真っ白い花の群れが突きささるようにそびえ立つ。あのハクモクレンは、いまが美しさの頂点にあり、やがてシモクレンへと引き継がれていきます。

 モクレンは、別名をコンパスフラワーなどと呼ばれています。これは、つぼみの先が必ず北を向くためです。春に急激に成長するつぼみは、日当たりのいい南側が特によく育ちます。そのため形のバランスが崩れ、傾いた先端が北を向くのだそうです。

 それにしても、あの純白の花びらは盛りを過ぎると醜く変色し、下に散らばってあたりを汚します。あれだけ素晴らしい花を咲かせたのだから、後のことまでは・・ということかもしれませんが、私たちに終活の大切さを、身をもって訴えているようでもあります。・・・

 今日は、高気圧に広く覆われ、南からやってきた春のそよ風を頬で感じることができた。この近辺では、一週間前からウグイスが鳴きはじめた。今朝あたり、鳴き方も一段と上達し、耳からも春が来たことを実感させてくれている。

 今月の主役に取り上げたハクモクレンは、今日がピークといったところである。目にまぶしいあの白で、もう少し私たちを楽しませてほしいものだ。